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トゥアレグ族の彼と付き合った8年間は私の人生の宝です。
こんにちは。
旅魔女トレーダーの廣田真美です。
私は2012年11月~2020年2月までトゥアレグ族の男性と付き合っていました。
日本から遠く離れたアルジェリアの砂漠に住む民族を、
日本人の知り合いは不思議そうに聞いていました。
別れた理由は「将来のことへの折り合いがつかなかった」からで
何か問題があったり、大嫌いになったということはありません。
いまでもトゥアレグ族は美しいなぁと感じます。
この記事では彼らのことを私が見たことと共に書いていきます。
クレイジージャーニーに出たヨシダナギちゃんも
「トゥアレグカッコイイですよねー!」と言ってくれました。
民族的にも人気です。
エルメスのアクセサリーにはトゥアレグモデルもありますよ( *´艸`)
どこの国?宗教は?何をしている人々なの?
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砂漠の民である彼らは、アルジェリア、マリ、ニジェール、リビアなどのサハラ砂漠に住んでいます。
人口は100万から350万人の間とも言われていて、もともとは遊牧民でした。
ニジェールが1番人口としては多いそう。
その次がマリ。
元々はリビアの民族だったそう。
現在は定住し、観光の仕事や車関係の仕事をしていたりします。
宗教はイスラム教ですが、女系の民族のため女性にもかなりの決定権があります。
(離婚や相続なども、他のイスラム地域と違い女性からも多いです。
最近は女性の社会進出がアラブの国も多くなってきたし
一概には言えないですけどね)
と言っても、イスラム教の男性は嫉妬深いんです。
なので、確かに女性も強いし一夫一妻制だけど、アラブ人のカップルとそこまで大きくは変わらないかな。
ただ、通常のイスラム教徒とは違い
トゥアレグ族は男性がベールをかぶります。
女性は民族的には被らなくても良いですが
現地では日差しも強いし、被っている女性も多かったですね。
アルジェリアのジャネットでは
アラビア語とフランス語、あとはタマシュク語というトゥアレグ族の
言葉がありました。
(トゥアレグ族の言葉は地域で少し違うみたい)
アルジェリアの場合、北部に住むアラブ人と
南部に住むトゥアレグ族は仲が悪く
南部の人が北部に行くと差別があったりすると彼が言っていました。
だから「同じ国だけど民族は違うし、アラブ人は好きじゃない」と彼はよく話していました。
トゥアレグ族の恋愛、結婚は?
![](https://mamihirota.com/wp-content/uploads/2021/01/pixta_5343950_M-300x193.jpg)
トゥアレグ族がすんでいるのは、都会ではなく大抵砂漠という田舎です。
そのため、自由な恋愛があるというわけはなく(イスラム教ですし)
基本はお見合い結婚が常識です。
彼らの結婚は結婚式が済むまで、お互いの顔を知りません。
そして、男性は新婦のために「家」を用意しないといけないのです。
「NO HOME.NO WOMAN」という言葉もありますから。
ただ、地域によって違いはあるようですが
外国人と結婚する際は、男性が家を用意して、女性が家具を用意する場合もあるようです。
彼は私と結婚するために、さっさと「家」と「車」を買って
強行突破しようとしてきたので、話し合いがしたかった私とは
最終的に決裂しました、が
「家を作る」というのはトゥアレグ族にとっては大切で
通常は
・お見合いからの婚約
・家を建てるために貯金
・家建てる
で、婚約から早くて2~3年程度。
貯金ができないと、もう少し経ってしまうようです。
結婚式は、砂漠の数少ない娯楽なので
夜通しパーティーが何日も続くことがあるとか。
イスラム教にとって、「結婚は人生でした方が良いこと」。
私は「彼との付き合いを継続させるために必要ならば」と
考えていましたが
イスラム教(ムスリム男性との)の結婚は
ムスリム同士が基本となるので
イスラム教でない場合は改宗が必要です。
私はイスラム教は好きですが
宗教は生き方なので、「結婚のために」改宗は少し懐疑的に考えちゃう。
ただ、彼には「改宗」するよう言われていたので
アラブ人などのムスリム(イスラム教徒)とのお付き合いをされていて、
結婚話が出たらその話も出てくるでしょう。
砂漠の暮らしは厳しい
![](https://mamihirota.com/wp-content/uploads/2021/01/pixta_9933913_M-300x199.jpg)
砂漠は季節や場所にもよりますが、砂漠の気候は昼夜の気温差が激しいです。
アルジェリア南部は、10~2月の砂漠のベストシーズンは昼はぽかぽか、夜は涼しい~寒いという感じですが
6月~8月は酷暑となります。
仕事も情勢などにより、変動しますし、砂漠の民の暮らしは楽ではありません。
彼も観光客が来れない時期が長かったので、車の修理の仕事の仕事もしていました。
そのため「外国人とお金目当て」に結婚するタイプが多いのも事実です。
私も心配されましたが
彼が
・日本にまったく興味がない
・家や車はさっさと自分で用意する
などで
「私はあなたに養われたい」と冗談で伝えた時も
その時は彼なりに真剣な返事をくれました。
でも、本当に厳しい場所ではあると思います。
まとめ
謎めいたエキゾチックな見た目のトゥアレグ族。
本当に彼らはかっこいい。
なぜ、青の民族なのかは「藍」で染めた民族衣装を
昔よく着ていたから。
アルジェリアのジャネットは
一時期本気で第2の故郷になると思っていた
砂漠の地。
今でも大好きな場所だから、絶対にまた行きたい。
厳しい気候や土地だけど
そこに住む彼らは
チャイを飲んでは、よく笑いのんびり暮らしています。
いつまでも彼らが笑って過ごすことができますように。
マリやリビアではたくさんのトゥアレグ族が
争いに巻き込まれています。
彼らに早く平和が訪れますように。